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島国ウェルスから世界最大の国――アストラ帝国へ向かう船の上。
本日何度目かの溜息をつく女性が一人。
「はぁ……、まさかウェルスをでることになるなんて……。……はぁー」
何度吐こうが何度でも出てくるそれを止める術もない。
「シェリア!」
そんな彼女に声をかける少年が一人。
彼女とは対照的ににこにこと笑顔で声をかける。
大きな橙色の瞳が問いかけた。
「……、何よ」
欄干に肘をつき、青い瞳を細めながら女性――シェリアは少年を見る。
「何でそんなつまんなそーな顔してるの?」
問いかけられたシェリアは、もう一度溜息をついてから答える。
「つまんないからに決まってるでしょ」
「え、何で?せっかく船に乗ってるのに」
少年は不思議そうに首を傾げる。その様子にシェリアはもう一度溜息をついた。
「……、あんたは気楽でいいわね」
「あはは、まぁ、気持ちはわからないこともないよ。なんたってシェリアは仕事クビになっちゃって、現在国外追放の身だからねぇー」
少年のお気楽な声にシェリアは声を上げる他なかった。
「誰のせいだと思ってんのよ!!」 |